第33回企画展

浮世絵の文様 〜技法とデザインの魅力〜
2009年9月1日〜11月29日

文様とは、人が作り出すあらゆるものに施された装飾であり、その表現は限りなく広がっていきます。なかでも、日本には独特の伝統文様の歴史があり、着物をはじめとする衣服や工芸品などに文様が施されています。
上方浮世絵には、江戸時代の大坂で行われていた歌舞伎芝居に出演する役者が描かれており、役者たちがまとう衣裳には、日本独自に発展してきた文様が使用されています。この文様を表現するために、木版画の高度な技術が利用されており、浮世絵には衣裳の華やかさとデザインの魅力がこめられています。
そこで今回の展示では、浮世絵に見える文様が、どのような浮世絵制作の技術によって表現され、文様が構成されているかに注目します。

宿無団七時雨傘
芳瀧 画
元治1年(1864)5月 大西芝居
『宿無団七時雨傘』
実川 延若1 ⋯ 団七茂兵衛 
市川 筆之助 ⋯ 女郎とみ


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