第25回企画展

彫りが魅せる世界 ー 浮世絵のできるまで Part 2 ー
2007年8月28日〜11月25日

浮世絵版画は絵師・彫師・摺師の三者の手を経て制作されます。特に彫師・摺師の様々な技術や工夫によって表現される、美しい線や色は、浮世絵の魅力となっています。
江戸時代の大阪で制作されていた上方浮世絵は、ほとんどが道頓堀の歌舞伎芝居を描いた役者絵です。多数の版木から一枚の浮世絵が作られることによって、当時の歌舞伎の衣裳や舞台を、華やかな色づかいで見ることができます。
今回の展示では、浮世絵制作の中でも、版木の制作に注目します。浮世絵に込められた高度な技術を、是非ご覧ください。

木下蔭狭間合戦
春好斎 北洲 画
文政9年(1826)7月 中の芝居
『木下蔭狭間合戦』
中村 歌右衛門3 ⋯ 石川五右衛門