第61回 【浮世絵のいろいろ〜あお篇〜】

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上方浮世絵館では、江戸時代の大阪で制作された浮世絵を展示しています。木版によって制作される浮世絵の魅力は、限られた色数でありながら、一枚の紙に豊かな色彩が広がっていることです。

浮世絵の制作には、基本となる墨をはじめ、植物性や鉱物性の絵の具、海外からもたらされた化学染料も使われました。とくに、「プルシアンブルー」とよばれる青色染料は、浮世絵を世界に広めた色です。

そこで、今回の展示では「浮世絵の色」のなかでも、「あお」に注目します。

「プルシアンブルー」などの絵の具を紹介するとともに、日本の「あお」にまつわる伝統的な色名を浮世絵で紹介します。「あお」が魅せる繊細な色を、ぜひご覧ください。