第61回 【芝居の足もと〜草履・下駄〜】
2016年12月6日(火)〜2017年3月5日(日)
大阪で作られた浮世絵は役者絵がおおく、道頓堀を中心に上演されていた歌舞伎に出演する役者たちが描かれています。
江戸時代の服装は身分などによって規律があり、歌舞伎の衣装や化粧もまた役柄によってことなります。武士か町人かあるいは既婚か未婚かなど、役者は演じる役にあわせた着物や鬘をまといつつ、当時のおしゃれやこだわりのデザインを役者絵のなかでみせてくれます。
今回の展示では、役者たちの衣装のなかでも“足もと”に注目します。現代でも和装の際には履く“草履”や“下駄”のほか、履物にまつわる演目も紹介します。当時の“足もと”のおしゃれを浮世絵でぜひご覧ください。
芦ゆき画『けいせい品評林』 名古屋山三/二代目嵐橘三郎