第63回 【浮世絵でみる役者の化粧】
2017年3月7日(火)〜6月4日(日)
上方浮世絵館は、江戸時代の大阪で制作されていた浮世絵を展示する美術館です。大阪の浮世絵は、歌舞伎芝居に出演する役者たちを描いた役者絵がおおくを占めることが特徴です。当時の道頓堀を中心に上演されていた歌舞伎の一場面を、浮世絵でみることができます。
歌舞伎には男性がすべての役を演じるなどさまざまな約束事があり、それによって独自の世界観が表現されています。なかでも“隈取”と呼ばれる独特な化粧法があり、役柄によって色や形が分けられています。
そこで今回の展示では、浮世絵に描かれた役者たちの“化粧”に注目します。紅色の勇壮な“隈取”だけでなく、娘役から女房役まで演じわける女方の化粧など、浮世絵で紹介します。美しくありたいという現代にも通じる化粧の心を、ぜひ浮世絵でご覧ください。