第44回【芝居にみる江戸時代のくらし─身分・しごと編─】

2012年6月5日〜2012年9月9日


上方浮世絵館では、江戸時代の大阪で制作された浮世絵を展示しています。上方浮世絵とよばれるこれらの浮世絵は、歌舞伎役者を描いた役者絵がほとんどであることが大きな特徴です。

歌舞伎芝居は、多種多様な登場人物たちがそのストーリーを展開します。道頓堀などの芝居の舞台で、歌舞伎役者たちはさまざまな役を演じ、その姿が浮世絵に描かれました。

そこで今回の展示では、芝居の中で演じられる人物の役どころに注目します。貴族や武士、町人という身分だけでなく、商人や職人などの職業や芸の稼業など、舞台の上でさまざまに演じ分けた役者たちの姿を通して、疑似体験していただけたらと思います。