浮世のヘアスタイル
2008年2月26日〜5月25日
浮世絵とは、江戸時代の人々にとって、重要なメディアであり、とくに上方浮世絵は役者絵がほとんどであることから、描かれている歌舞伎役者の姿とは、いわば当時のブロマイドであったといえます。その歌舞伎役者達は、演じる役柄や芝居の時代設定にあわせ、さまざまな扮装に身を包んでいます。
今回の展示では、浮世絵に描かれている役者たちのヘアスタイルに注目します。役に合わせて作られる髪型やかつらは、舞台となる世界や登場人物の個性を表現します。髪型のほかに、櫛や簪といった装飾にも歌舞伎独自の表現があります。上方浮世絵を通して、日本独特の髪型に是非ご注目ください。
彦国 画
文政6年(1823)1月 大西芝居
『けいせい花絵合』
中山 一枝1 ⋯ かつらぎ