第72回 【納涼 夏芝居】
2019年6月4日(火)〜9月1日(日)
上方浮世絵館では、江戸時代の大阪で制作されていた浮世絵を展示しています。大阪の浮世絵は歌舞伎役者を描いたものか多く、舞台で熱演する役者たちの姿を見ることかできます。また芝居の背景となる景色も、四季折々の様子か豊かに表現されています。
現代の劇場は冷暖房か完備されており、いつも快適に鑑賞することかできます。しかし、江戸時代の歌舞伎小屋内の夏は暑く、客足も遠のく状態でした。そのため、夏にはさまざまな工夫 をこらして観客を呼び込みました。
そこで今回の展示では、暑い夏によく上演される芝居を取り上げます。怪談で背筋を凍らせてみたり、本当に水を使って涼を演出するなと、暑さを忘れさせる芝居の数々を、ぜひご覧ください。
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国広 画『いろは仮名四谷怪談』
中山新九郎〈民谷伊右エ門〉・尾上菊五郎〈おいわ〉