第65回 【浮世絵をいろどる背景〜庭園編〜】
2017年9月5日(火)〜12月3日(日)
上方浮世絵館では、江戸時代の大阪で制作された浮世絵を展示しています。
大阪で作られた浮世絵は歌舞伎の役者を描いたものがほとんどを占めている事が特徴です。
歌舞伎の主役は役者たちですが、その背景は舞台をいろどるだけでなく、上演される物語の設定や登場人物の身分を簡潔に示すように飾りつけられます。浮世絵には、それらの舞台装置が背景として描き込まれています。
そこで今回の展示では、浮世絵の背景を取りあげます。
〜障壁画編〜では、ふすま絵や屏風に注目しましたが、今回は〜庭園編〜として屋外の描写に注目します。庭の景色と物語の世界観との関わりをぜひご覧ください。
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政国 / 梅国 画『長柄長者黄鳥墳』
佐々木源之助/初代中村鶴助 淀与三右衛門 / 初代市川滝十郎