【傾城 −上方浮世絵の美人たち−】
2013年4月2日〜6月30日
上方浮世絵とは、おもに江戸時代の大阪で制作された浮世絵をさし、ほとんどが歌舞伎役者を描いたものです。そのため、上方浮世絵には美人画が少なく、描かれた女性は女方役者であることがほとんどです。
女方はさまざまな女性を表現し、その身分や年齢を演じ分けます。なかでも最もはなやかな役どころが、遊女の最高位にあたる花魁役といえるでしょう。衣装や髪型の豪華さは浮世絵にも描かれ、舞台で注目を一身に受ける姿が想像できます。
そこで今回の展示では、傾城ともよばれる花魁役を特集します。役者たちが豪華さを競い、絵師たちが趣向をこらした衣装にもぜひご注目ください。あわせて、上方浮世絵では数少ない美人図「ねりもの」も展示します。上方浮世絵の美人たちをどうぞご覧ください。
広貞 画
「花街模様劇稲妻」