第22回企画展

上方浮世絵最後の絵師 芳瀧(yoshitaki)
2006年11月28日〜2007年2月25日

上方浮世絵は、江戸時代後半から明治初期にかけて、おおよそ1800年代を中心に、主に大阪で作られていた浮世絵です。その約100年に及ぶ歴史の中でも、幕末から明治にかけて最後にひときわ活躍したのが、浮世絵師歌川芳瀧(1841〜99)でした。
今回の展示では、芳瀧の役者絵作品を時代を追って紹介します。また芳瀧だけでなく、師の芳梅や門人達など周辺の絵師達もともに紹介します。
上方浮世絵は明治20年頃までに終わりをむかえます。しかし、その後も引き続き木版画制作の技術は途絶えず、続けられました。そこで上方浮世絵以後の作品にも注目し、紹介します。
幕末から明治という時代の雰囲気を、浮世絵からぜひご覧ください。

双蝶々曲輪日記
芳瀧 画
明治13年(1880)3月 中の芝居
『双蝶々曲輪日記』
中村 飛鶴1 ⋯ 尼妙りん
中村 芝翫4 ⋯ 濡髪長五郎
中村 福助3 ⋯ おせき
嵐 璃寛4 ⋯ 放駒長吉