上方浮世絵でみる 日本の文様
2006年8月29日〜11月26日
日本人は古来より、文様をさまざまなものに施してきました。着物をはじめとして調度品や道具類を、多くの技法を用いてかざり、生活にいろどりを与えています。また染織などの技法や技術の向上にともない、時代を追うごとに文様のバリエーションは増加しています。江戸時代にはその技法や技術は最高潮をむかえ、文様の種類も多岐に渡ります。
江戸時代に作られた浮世絵からは、当時の人々がどのような文様を使っていたかを知ることができます。とくに歌舞伎の舞台には、はなやかに飾るための衣裳や舞台セットなどに、多彩な文様が使用されています。
今回の展示では、役者達の衣裳や舞台をいろどる文様の由来や意味に注目しました。上方浮世絵を通して、日本の文様の歴史を是非ご覧ください。
玉柳亭 重春 画
文政13年(1830)3月 角の芝居
『けいせい雪月花』
市川 滝十郎1 ⋯ 斉藤蔵之助
中村 歌右衛門3 ⋯ 石田の局
中村 松江3 ⋯ 娘あやおり