第20回企画展

芝居にみる江戸時代のくらし
2006年5月30日〜8月27日

江戸時代の歌舞伎芝居は、当時の人々にとって最大の娯楽であり、身近な存在でした。現代の我々には時代劇に映る芝居も、当時の人々にとっては現代劇であったといえます。
芝居には江戸時代の人々の生活が反映されています。世話物と呼ばれる町人が主役の芝居だけでなく、歴史上の人物を描く時代物であっても、江戸時代の風俗で演じられています。このため、現代にくらべ、歌舞伎の舞台はより身近に感じられていたでしょう。
今回の展示では、芝居の登場人物たちの衣食住や職業などに注目しました。舞台で演じられた、江戸時代のくらしを上方浮世絵でたどります。

けいせい伊達抄

戯画堂 芦ゆき 画
文政9年(1826)1月 角の芝居
『けいせい伊達抄』
嵐 小六4 ⋯ 娘おその
尾上 菊五郎3 ⋯ 大工六三実は松ヶ枝鉄之助