第52回【町人の文様 縞】
2014年6月10日(火)〜8月31日(日)
上方浮世絵館では、江戸時代の大阪で制作されていた浮世絵を展示しています。大阪の浮世絵は、歌舞伎役者たちを描いたものが多く、道頓堀を中心とした芝居小屋をにぎわせた人気役者の姿を見ることができます。
人気の役者たちは、浮世絵に描かれるとともに最新の流行を発信します。舞台に用いた衣裳のデザインは、ファンたちによって着物などへ取り入れられ、庶民の流行へと広がっていきます。浮世絵はその流行発信の担い手でもありました。
そこで今回の展示では、役者たちの衣裳の文様に注目し、なかでも町人の文様の代表格である【縞】文様を特集します。縞文様は、直線だけでなくさまざまな線によって構成され、その組み合わせはバリエーションが多く、豊かなデザイン性を持っています。当時の人々の着物のおしゃれを、ぜひ浮世絵から見つけてください。
春頂斎北松画「夏祭浪花鑑」