第48回【水のある風景と上方浮世絵】
2013年7月2日〜9月23日
大阪は、古代に難波宮がおかれたころより水運が重要な役割をはたし、「水の都」として発展してきました。江戸時代の頃には、多くの堀川が開削され、今でも残る道頓堀川はそのひとつです。
上方浮世絵とは、おもに江戸時代の大阪で制作された浮世絵です。そのほとんどが歌舞伎役者を描いたものですが、船乗り込みの図などには、当時の大坂の水のある風景を垣間見ることができます。
そこで今回の展示では、「水」にまつわる浮世絵を特集します。くらしに欠かせない水、夕涼みなどの娯楽としての水辺、そして芝居の中でさまざまに登場する水の演出など、多彩な表情に描きわけられる「水」に注目します。浮世絵の中の「水」のある風景をどうぞご覧ください。
広貞画 「雪月華の内 川舟の月」