上方浮世絵のなかの京都
2012年9月11日〜12月27日
上方浮世絵館では、江戸時代の大阪でおもに制作された道頓堀の歌舞伎芝居を描いた浮世絵を展示しています。これらは上方浮世絵とよばれ、そのほとんどが歌舞伎役者を描いたものです。
歌舞伎は約400年前に出雲の阿国によって創始され、京都がその発祥として位置づけられています。また、京都を舞台にした演目も数多くあります。
そこで今回の展示では、京都にまつわる浮世絵に注目します。とくに名所風景を集めた「都名所写真鏡」では季節感や情緒がよく表現されています。上方浮世絵からみた京都を、ぜひお楽しみください。
車引きの段
菅丞相の舎人梅王丸と斉世親王の舎人桜丸は、藤原時平の舎人松王丸は三つ子の兄弟。菅丞相の流罪によって主を失った梅王丸と桜丸は、藤原時平の牛車を吉田神社の境内で襲おうとするが、松王丸に阻まれる。
浮世 重勝 画
文政9年(1826)3月 中の芝居
『菅原伝授手習鑑』
尾上 菊五郎3 … 桜丸 嵐 来芝2 … 梅王丸 中村 芝翫2 … 松王丸